令和7年度の労働保険年度更新手続きについて

2025年6月2日(月)から7月10日(木)までの期間、労働保険の年度更新の申告・納付が始まります。今年も電子申請(e-Gov)による提出が推奨されており、提出の迅速化・控除ミス防止の観点から活用する企業が増えているようです。

年度更新に関する注意点をいくつか挙げてみますので、申告書作成前にご確認ください。

 

・ 雇用保険の加入要件を満たす短時間労働者の加入が漏れていないかどうか

→【加入要件】1 週間の所定労働時間が 20 時間以上で、かつ31日以上の雇用見込みがあること。

 

・ 労働者の賃金の一部が算入から漏れていないかどうか

→(例)通勤手当、賞与、昇給差額

 

・ 労働保険の対象とならない支払いを誤算入していないかどうか

→(例)出張旅費(実費弁償のもの)

 

・ 労働保険の対象とならない労働者の賃金が誤って算入されていないかどうか

→(例)同居の親族、出向元・出向先での取り扱いの違い等

 

その他、詳細は厚生労働省のHPでご確認ください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/hoken/roudouhoken21/index.html

 

これから社会保険の算定基礎届の提出も控えており、人事・労務ご担当者の皆様にとってはますます多忙な時期となりますが、余裕をもって事前に準備を進めることで、正確な申告・納付が行えるようになります。一つひとつ丁寧に対応していきましょう。