休職期間満了後の離職理由
2025.08.25更新
病気で長期休職していた従業員が、休職期間が満了しても、労務不能の状態が続き、復職できない場合、雇用保険の離職票上の理由はどうなるのでしょうか?
【就業規則に休職についての記載がある場合】
就業規則に「休職期間満了時に復職できない場合は自然退職とする。」等の記載があった場合、期間満了退職として扱うことができます。
離職票には「休職期間満了による自然退職」と記載することになりますが、就業規則の内容に基づいた運用がされていることが条件です。
休職発令書や休職確認書等で、休職の期間や、休職満了後に復職できない場合は、自然退職となることを本人に通知しておくことも必要です。
休職の規程が無い場合、またはあっても運用が形骸化している場合は、「休職期間満了による自然退職」という扱いはできず、「自己都合退職」という理由になります。
また、「休職期間満潮時にf復職できない場合は解雇する」と就業規則で規程されている場合は、「会社都合退職・・・普通解雇」という理由になります。
【失業保険の受給期間延長の申請ができることを伝える】
休職から復職できないという事は、労務不能の状態が続いている場合が多く、失業保険を受給できない可能性も高いです。
失業保険は働ける状況でないと受給できないからです。
その場合は、「受給期間延長申請」ができることを会社から労働者に伝えることも大切です。
本来、退職後1年間しか受給できない失業保険を、「受給期間延長申請」により最大4年間延長することができます。
投稿者: